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ストレスフルな経営者に役立つ漢方の知恵 12月版

2016.12.15


(株)永寿屋本店薬局代表
マーシィー稲田薬局
漢方相談総責任者
薬剤師:北澤尚雄

ストレスフルな経営者に役立つ漢方の智恵(高血圧編その8)


そもそも塩は、人類最古の調味料で生命にとって一番大切な栄養素であったからこそ、塩を交易する場所に「塩川」「塩島」「塩谷」「塩原」など「塩」に因んだ地名がつけられました。西洋にも

・ソルトコーツ(Saltcoats)...スコットランド ・ザルツブルク(Salzburg)...オーストリアなどの地名があります。「糖」という文字を使った地名を探すのは、ひと苦労なのと対照的です。

上杉謙信は敵である武田信玄に「塩」を送りました。それが美談になるのは、なぜでしょうか?

 

言語発生の観点からも、塩(sal=ラテン語)から「健康」を意味する「salus」という言葉がつくられ、生野菜には塩をかけて食べていたので、salad(サラダ)という単語が生まれたなど塩と健康は、切っても切り離せない関係にあることは明白です。

昔、炭鉱夫が地下の蒸し暑い坑内でツルハシを使って作業するとき、あまりに大量の発汗で体内の塩分が喪失し痙攣を起こして死ぬ者が続出する、という事故が多発しました。その後、鉱夫に塩をなめながら労働させると、そうした事故がなくなったという記録も残っています。最近の熱中症の多発も、過度の「減塩」が関係しているのではないでしょうか。

 

1930年代に、アメリカのテイラー医博が「抜き」の食事を続けて、自分自身で人体実験をしたところ、以下の結果から中止を余儀なくされたという記録も残っています。

34日目=食欲低下、冷や汗が出始める
57日目=名状しがたい全身倦怠感に襲われる
89日目=筋肉の痙攣が止まらず、実験中止

(ただし、ドイツには、ガンなどの時の食事法として、意図的に「塩抜き」をする「ゲルソン療法」という食事法があります。これも合う人、合わない人がいます。)

 

塩には下記のような働きがあります。

(1)  殺菌力がある。 (2)体液の浸透圧を一定に保ち、水分の代謝や体液のPHを維持する

(3)神経の興奮の伝達に関与する。 (4)筋肉の収縮作用に必須である。 (5)胃液、腸液

 胆汁などの消化液の原料となっている。 (6)体内の有毒物質の解毒をする。

 

したがって塩分不足は、新陳代謝の低下(体の老化)、食欲減退、筋肉の痙攣、心臓の収縮力の低下=血圧低下(脱力感、倦怠感)などを引き起こします。

 

2575歳までの207729人を対象に行われた米国国民栄養調査の結果、アルダーマン博士が世界的に権威のある医学誌「Lancet」に発表した論文をみると、「食塩摂取量の一番多いグループの死亡率が一番低く、食塩摂取量が少なくなるほど死亡率が高くなっている」のがわかります。

 

止められると3分で死亡するほど大切な空気(酸素)も、吸い込みすぎると痙攣や失神を伴う「過呼吸症候群」に陥ります。よって「出してから入れる」の基本通り「息は吐いてから吸え」ということで「呼吸」といいます。塩も同じことで、働いたり、お風呂、サウナ、岩ばん浴、運動などで発汗し、おしっこもたっぷり出してから、塩を摂ると、健康に悪いどころか、健康を増進するのです。出さないのに入れるのは問題です。(塩は水とともに行動するので、発汗・排尿で体外へ排出されます。健康はすべてバランスの上に成り立っています。)

※1月版からはコレステロールについてお話しします。

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